SUR都市建築事務所

SUR都市建築事務所 デザイン、性能、使い勝手、バランスの取れたパッシブデザインのエコハウスを設計しています。新断熱等級6以上(HEAT20 G2以上)、耐震等級3(許容応力度計算による)の高性能住宅です。

「雑司が谷ZEHの温熱データ」結構冷え込んだ直近1週間の我が家(雑司が谷ZEH)の温度と湿度のデータです。住宅の規模は木造3階建、床面積は1階35.4㎡、2階50.0㎡、3階28.3㎡ 合計113.7㎡(34.39坪)ですが、2階に大きな吹...
13/02/2025

「雑司が谷ZEHの温熱データ」

結構冷え込んだ直近1週間の我が家(雑司が谷ZEH)の温度と湿度のデータです。

住宅の規模は木造3階建、床面積は1階35.4㎡、2階50.0㎡、3階28.3㎡ 合計113.7㎡(34.39坪)ですが、2階に大きな吹き抜けがあり空間ボリュームはほぼ40坪あります。
建物の性能は断熱等級6と7の中間、暖房は1階床下のエアコン28タイプ1台のみ、28度設定で入れっぱなしです。1台で1〜3Fまで全館の暖房を賄っています。各階の温度差はほとんどなく1〜2度です。

床下空間はオレンジライン、設定通りほぼ一定して28度です。紫ラインは外気温度、毎日約1度〜14度の間を推移しています。水色ラインは2階のリビング空間です。外気温に連動して上下しますが、日最低室温が19度前後、最高が23度前後となっています。なお、水曜の夜から木曜の朝にかけては雲が多く夜中に冷え込まなかったため不規則な波形になっています。

室温の上下はほぼ外気温に連動していますが、よく見ると一番温度が上がるのが16時あたり、最低は朝8時過ぎと外気温の変化に比べて室温のほうが2時間ほどタイムラグがあります。これは建物が少し西を向いていることと熱容量が大きいためで、そのぶん室温が安定します。

下段のグラフは湿度です。2階リビングの湿度は45%前後をキープしています。特に加湿はしておらず、第三種換気にしては良い数字です。冬場の乾燥期は浴室の換気扇をとめてドアをオープンにすることでかなり改善されます。洗濯物の室内干しも効果的です。この程度の湿度がキープできれば、温暖地は加湿なしの第三種換気でも問題ないと考えています。

明けましておめでとう御座います。SUR都市建築事務所では、本当の良い住宅とは何かを考える中、一つ一つの住宅の健康で快適な温熱環境の実現に留まらず、地球と共生可能な住宅の実現を目指し、高気密高断熱でCO2排出の少ない住宅を設計の大きなテーマの...
01/01/2025

明けましておめでとう御座います。

SUR都市建築事務所では、本当の良い住宅とは何かを考える中、一つ一つの住宅の健康で快適な温熱環境の実現に留まらず、地球と共生可能な住宅の実現を目指し、高気密高断熱でCO2排出の少ない住宅を設計の大きなテーマの一つとして追求してきました。

しかしこの所の世界を見ていると、全地球的な合意であったはずの2050年までのゼロカーボン(CO2排出ゼロ)の実現は到底不可能な情勢です。各地で起こる戦争、紛争では地球環境の保全など忘れ去られていますし、CO2主要排出国である中国やアメリカなどの大国そして日本も本気で努力しているとは思えません。このままでは夏季の酷暑などの極端な気候、激甚災害はどんどんひどくなってくるものと思います。もちろん、だからといってあきらめてしまうわけには行きません。やはり今まで同様、いや今まで以上に建物のゼロカーボンをめざして少しずつでも進めて行き、2050年には間に合わなくても、本当の手遅れにならないよう一刻も早く実現したいものだと思います。

SUR都市建築事務所では、すでにすべての住宅でZEHレベルの性能を実現していますが、建築費が高騰する中、高いレベルの性能を実現することが非常に厳しい状況です。今年の目標としては、できるだけコストのかからない方法で高性能でありながら、豊かな空間を持つ住宅が実現できるよう努力してゆきたいと思います。

本年も引き続きよろしくお願いいたします。

「市川市O邸・配筋検査」最近のSURの基礎設計(本岡構造設計)は極めてシンプル、地中梁断面、耐圧板配筋ともに1種類ずつ、また、床下空間を空調のチャンバーとしているので基礎の立ち上がりは外周以外はわずかありません。しかも基礎屋さんはいつもの業...
30/05/2024

「市川市O邸・配筋検査」
最近のSURの基礎設計(本岡構造設計)は極めてシンプル、地中梁断面、耐圧板配筋ともに1種類ずつ、また、床下空間を空調のチャンバーとしているので基礎の立ち上がりは外周以外はわずかありません。しかも基礎屋さんはいつもの業者さんなので要領もわかっていて、配筋検査は非常に簡単です。継手部分の定着長さとコンクリート被り厚さを確認するぐらいしかやることはありません。構造事務所と瑕疵補償の検査もあり、もちろんOK!、トリプルチェックで完璧です。

「連休は庭仕事」私(浦田)の連休はひたすら庭仕事!まずは高さ6mを超えるほどに成長してしまったシンボルツリーのヤマボウシとシマトネリコ、今まではなんとか自分で剪定してきましたが、こうなると流石に手に負えない。プロにお願いしてさっぱりしました...
08/05/2024

「連休は庭仕事」

私(浦田)の連休はひたすら庭仕事!
まずは高さ6mを超えるほどに成長してしまったシンボルツリーのヤマボウシとシマトネリコ、今まではなんとか自分で剪定してきましたが、こうなると流石に手に負えない。プロにお願いしてさっぱりしました。
次は散らかしっ放しになっていた2階ウッドデッキの片付けをしたところで、前半戦終了で一休み、ホットケーキを焼いて「お外ブランチ」。

さてここからが本番、毎年恒例のグリーンカーテン用ネット張り、これは今年から少しやり方を改良して意外にすんなりできました。そして大量のプランターの土の入れ替え、これがなかなか大変ですが、済んでしまえばあとは何を育てるか楽しいだけの仕事、頼んでおいた苗を植え、種まきをします。
今年は何を植えようか色々考えたのですが、このところ猛暑でなかなか順調に育たないものも多いので、グリーンカーテンにはひたすら「暑さに強い」をキーワードに選びました。答えは琉球宿根あさがお2色とすごく細長い豆をつけるササゲ、そのほか何種類かの花を新しくトライ。

去年からのものでは、東京では冬越しが難しいマンデビラ、クレマチス、それに赤い花が咲く蔓性のロフォスという3種類は、外に放っておいたにも関わらず元気に復活し、連休の後半には花も咲き始めました。地植えのテイカカズラはしっかり2階の手すりまで届いて花盛りです。

これから育ってくるグリーンに囲まれて、きれいになったデッキでの「外ご飯」は楽しみですが、それにしても去年一昨年と猛暑が続き、それ以前とは植物の育ち方も違います。この調子だと東京で熱帯の花を露地栽培できてしまいそうです。以前から私は庭について「ジャングル化」が好きと言ってきましたが、「地球沸騰」が進めば、いずれ近いうちに本当のジャングルになってしまいそうで、呑気なことを言っている場合ではなくなりそうです。

「オフグリッドハウスは究極のエコハウス?:6」今まで5回に分けてオフグリッドについて検討しましたが、その結果を踏まえてどう結論できるでしょうか。・現時点で「リアルオフグリッド」は難しい私の事務所で手がけたような全てのインフラから独立した完全...
12/04/2024

「オフグリッドハウスは究極のエコハウス?:6」

今まで5回に分けてオフグリッドについて検討しましたが、その結果を踏まえてどう結論できるでしょうか。

・現時点で「リアルオフグリッド」は難しい
私の事務所で手がけたような全てのインフラから独立した完全なオフグリッド(リアルオフグリッド)は、究極のオフグリッドです。想定できるほとんどの災害に対応可能です。しかし技術的には可能ですが、資金はもちろん立地なども含めて成立するためのハードルが極めて高く、そこまでしても、災害対策として考えた時、食料などの住宅以外の要素は解決できません。(SUR設計の富津のオフグリッドは火山噴火や食料自給まで視野に入れていますが。)

・現実的なのは「ほぼオフグリッド」
今までの回で検討してきたように電気に限っても完全にオフグリッドにするのは結構大変です。ですので電力会社との契約は残したまま、程々の蓄電池を入れ、通常運転はオフグリッド、年数回のどうしても無理な時は買電するという「ほぼオフグリッド」が現実的です。給水は基本は上水道、ただしできるだけ大きめの雨水タンクを用意して通常時もその分節水し、非常時の給水として役立てます。これで災害時最低限必要なものも確保できます。

・「ほぼオフグリッド」はオフグリッドハウスなのか
何だ結局オフグリッドと言いながら電力会社は切れないの、それでは蓄電池のあるゼロエネハウスじゃないか・・・と言われそうです。確かに設備としてはその通りです。しかし普段は電力会社との接続を遮断しておきできるだけ自家発電のみで賄おうとする意識が違うと言えます。これを「オフグリッドハウス」と呼ぶのはエネルギーの有難さを実感しながらできるだけ無駄を省いた生活をする、という宣言なのだと思います。

・オフグリッドハウスは究極のエコハウス
究極の・・とまでは言えないと思いますが、間違いなくエコハウスの「進化形」です。エコハウスは単なる省エネハウスで良いわけではありません。オフグリッドハウスは単に断熱気密性能を上げ電気を節約するだけではなく、自然エネルギーをうまく使い、無駄のないシンプルでコンパクトな住宅です。これに災害時対応のいくつかの備えをすれば災害にも強い「レジリエントハウス」でもあります。オフグリッドハウスは省資源で持続可能なエコハウスの進化形でありたいものです。

「オフグリッドハウスは究極のエコハウス?:5」前回までで主要なインフラである電気と水について考えてきましたが、給水があれば当然排水が必要です。また、現代では通信も必須と言って良いでしょう。・排水のオフグリッドこれが案外難しい面があります。敷...
12/04/2024

「オフグリッドハウスは究極のエコハウス?:5」

前回までで主要なインフラである電気と水について考えてきましたが、給水があれば当然排水が必要です。また、現代では通信も必須と言って良いでしょう。

・排水のオフグリッド
これが案外難しい面があります。敷地内で処理するには浄化槽を通した上で地面に浸透させるか蒸発散装置をつかうかでしょう。しかしそれが可能なのは別荘など下水がない場所に限られます。都市部は下水道につなぐことを前提に考えられていて、衛生上の理由などから下水に流さない処理は禁止されている場合が多いようです。
 もし災害時などで下水が機能しなくなったらどうなるのでしょう。これは有効な方法が見つかりません。雑排水は庭に撒く、汚水(汚物)は庭に穴を掘って埋めるぐらいしかなさそうです。
 つまり排水については基本は下水しかない、そして非常時対応をどうするか考えておく、もし何が何でもオフグリッドなら、郊外の下水のない広い敷地で敷地内処理(つまりオフグリッド)にならざるを得ないということです。

・情報システム
テレビやラジオは電波なのではじめからオフグリッドと言ってよいでしょう。災害時はどうでしょうか。放送局がダメージを受けた場合はどうしようもないですが、受信側としては電気があれば大丈夫です。
 インターネットはどうでしょう。これも携帯基地局が生きていれば電波で接続できますが、激甚災害だとどうかという心配は残ります。これを災害時も大丈夫なオフグリッドにしようと思えば、スターリンクぐらいでしょうか。これは初期費用5万5千円、月額6600円なので十分選択肢には入ります。

・都市ガス
オフグリッドの場合、CO2削減という意味も含めて都市ガスはやめてオール電化が基本ですが、プロパンならオフグリッドではあります。しかし給湯はエコキュートが一番経済的ですし、調理はIHで良いので、あえてプロパンの必要はないでしょう。

一通り各インフラについてオフグリッドの可能性を検討しました。次回はまとめです。

「オフグリッドハウスは究極のエコハウス?:4」電気のオフグリッドについて一通り考えてみましたが、そのほかのインフラはどうでしょうか。やはり一番大きなものは「水」だと思います。・生活するのに必要な水の量は?まず普通の生活にどの程度の水を使って...
09/04/2024

「オフグリッドハウスは究極のエコハウス?:4」

電気のオフグリッドについて一通り考えてみましたが、そのほかのインフラはどうでしょうか。やはり一番大きなものは「水」だと思います。

・生活するのに必要な水の量は?
まず普通の生活にどの程度の水を使っているかを確認してみましょう。東京都の水道局によると3人家族で1ヶ月当たりおよそ20㎥となっています。実際2ヶ月に一度の水道の検針票で35〜45㎥程度のご家庭が多いのではないでしょうか。この数字を考えるベースとします。

・オフグリッドの給水方法
水道に接続せずに給水するにはどんな方法が考えられるでしょうか。
 「井戸水」地形などの条件で井戸を掘って確実に水が出る保証はありませんが、井戸を掘る費用は一般的には50万円程度、かなり深く掘る場合でも100万円ぐらいのようなのでこれが一番良いですね。ただし水質が悪い場合は飲料用には何らかの濾過装置は必要になります。
 「湧水、河川」などは使えればラッキーですが、よほど特別な場合でないと利用できないので、検討から外します。
 「雨水」井戸が使えない場合、残るのは雨水です。実際に離島などで雨水で生活しているところもあります。しかし雨水で必要量が賄えるのでしょうか。

・雨水の検討
年間の降水量は東京で約1500mm、全国平均は1700mmです。3人家族の場合20㎥/月の水を使うので、年間で240㎥必要になります。これを東京の場合の降水量で考えると240/1.5=160となり年単位で考えれば160㎡の屋根面積があればぎりぎり足りることになります。しかし160㎡の屋根がある住宅となるとかなりの大邸宅です。40坪ぐらいの建築面積の場合でやっと160㎡程度なので、30坪の2階建ぐらいではその半分で、到底足りません。

・給水のオフグリッドは無理なのか
では、給水のオフグリッドは井戸が出ない場合は無理なのでしょうか。ここでも電気と同じように完全なオフグリッドでなくてもよいという考え方もあると思います。つまり水道は引いておくけれども断水になっても最低限の水は確保するということです。生活用水と飲料水合わせて一人当たり1日20L程度必要と言われていますので、3人家族で1ヶ月20LX3X30=1800L(1.8㎥)この数字なら途端に1/10以下ですから、30坪の二階建ての屋根面積で十分です。この程度の量を雨水で賄うことを目標とします。その場合2ヶ月ぐらいほとんど雨が降らない時もあるので2ヶ月分の3㎥程の雨水タンクは欲しいところですが普通に売っている家庭用の雨水タンクは大きくても250L程度なので、3㎥でも結構な大きさになってしまいます。ちなみにSUR都市建築事務所で手がけた富津のオフグリッドは車庫棟もあり十分な屋根面積でしたが、普通の生活を送るためには図のように2ヶ月分40㎥もの貯水タンクが必要になりました。

次の回は残りのインフラについてです。

「オフグリッドハウスは究極のエコハウス?:3」前回で検討したようにストレートに考えると、大きな蓄電池を入れることができるだけの資金に余裕がないとオフグリッドは無理ということになってしまいますが、少し考え方を変えると可能性が見えてきます。・オ...
09/04/2024

「オフグリッドハウスは究極のエコハウス?:3」

前回で検討したようにストレートに考えると、大きな蓄電池を入れることができるだけの資金に余裕がないとオフグリッドは無理ということになってしまいますが、少し考え方を変えると可能性が見えてきます。

・オフグリッドの現実的な考え方

 前回の試算では、三日間発電がほとんどできない悪天候が続いても普通に生活できるという条件にしました。しかしそのような状況で電気が不足するのは年に数回のことです。そして天気予報を見ていればそのような状況になることは大体予想ができます。ならばそのような時は少し我慢して節電してやり過ごすということも可能です。それなら蓄電池の容量は半分以下でも良いでしょう。高性能な住宅なら2日間程度は空調が切れても十分な室温がキープできます。夜間の照明と冷蔵庫、テレビぐらいなら数日は持つと思います。

 もう一つの方法は「ほぼオフグリッド」という考え方です。何が何でも完全にオフグリットでなくてはいけないという理由はあまりないはずで、普段発電量に問題がない限りはオフグリッドにしておきますが、電力会社とは繋げておいてどうしても不足する時だけ電気を買うという方法です。これなら蓄電池は大きめの1台で良いですからかなり現実的ですし、災害時にはとても心強いです。この場合は基本料金は払うことになりますが、できるだけ基本料金の安いプランを選びます。

 そして三つ目は電気自動車(EV)を利用する方法です。いわゆる「V2H」です。EVの蓄電池は車種によりますが70kwh程度の大容量ですから、これがフルに使えれば3日間ぐらいの容量があります。ただし変換効率がかなり落ちるので、その容量はフルには使えませんし、蓄電池として使う間は当然車として使えません。また肝心なときに車を使った直後でバッテリーがかなり減っている状態ということもあり得るので、運用の仕方に工夫が必要です。できれば普通の家庭用蓄電池と併用したいところですので、EVを新たに購入するなら初期投資は大きいものになります。

・電気使用量の見直しも必要
今までの検討は「普通に生活できる」ということを前提として電気使用量を考えましたが、本当にそこまでの電気が必要なのかということも実は大きなポイントだと思います。年間6000kwhという電気使用量のうち高性能住宅の場合、空調と給湯はその約半分以下で、さらに高性能化して減っていくものと思います。そうなると残りの50%超が家電による電力消費です。ここを見直して電力消費をさらに減らすことができれば、太陽光発電や蓄電池の必要容量も小さくて済み、オフグリッドハウスも作りやすくなります。限りある地球資源の持続可能な使い方ということを考えると、太陽光発電をたっぷり乗せれば解決、大きな蓄電池を入れれば解決ということにはなりません。

・「ほぼオフグリッド」ハウスはゼロエネの進化形
結論としては電気のオフグリッドについては、初期投資もあまり大きくなく、しかも電気を買う必要も最小限の「ほぼオフグリッド」が一番現実的だと思います。ゼロエネ住宅なら少し太陽光発電を大きめにして、ある程度の容量の蓄電池があれば可能になります。本来のオフグリッドを目指す意味を考えると、最小限の設備とすることが資源の無駄遣いを減らし、持続可能な社会につながります。

次回は電気以外のインフラについて考えます。

「オフグリッドハウスは究極のエコハウス?:2」オフグリッドハウス2回目は、電気についてオフグリッドのためには、どのようなスペックが必要かを考えてみます。一般的な3〜4人家族で建物の性能は断熱等級6以上の高断熱住宅、延床面積30坪程度の場合と...
08/04/2024

「オフグリッドハウスは究極のエコハウス?:2」

オフグリッドハウス2回目は、電気についてオフグリッドのためには、どのようなスペックが必要かを考えてみます。一般的な3〜4人家族で建物の性能は断熱等級6以上の高断熱住宅、延床面積30坪程度の場合とします。

・電気のオフグリッドに必要なスペック

オール電化なら年間の電気使用量は一般的には5,500〜6,000kwhです。これだけの発電が可能な太陽光パネルはおよそ5〜5,5kwです。
 では、それだけ発電量があればオフグリッドが可能なのでしょうか。確かに年間の収支で言えばそれで賄える訳で、ZEHならそれで良いのですが、オフグリッドを考える場合年間で収支がバランスしてもそれだけでは不足です。
 太陽光発電は当然のことながら夜間は発電できません。また季節によって、また天候によって発電量が変わります。従って何らかの方法で電気を貯めておく必要があります。最悪の場合でも停電にならないようにするには余裕を持った発電量とかなり大きな蓄電池が必要になります。具体的にはおよそ2割増しの発電パネルと三日分程度の電気使用量を賄える蓄電池です。文頭の一般的な家庭の場合に必要な具体的な数字としては以下です。
 ・太陽光発電の容量:7〜8kw
 ・蓄電池容量:5500/365X3=45kwh
このように太陽光発電の7〜8kwというのは十分実現可能なのですが、蓄電池は計算上45kwh程度と大変大きくなります。市販されている家庭用の蓄電池だと大きいもので15kwh程度なのでそれが3台ほども必要になってしまうわけで大変な出費です。(有効蓄電量を考えるともっと必要になります。)つまり、オフグリッドを考える場合、蓄電池がネックなのです。

次回はどのようなスペックが現実的かを考えます。

「オフグリッドハウスは究極のエコハウス?:1」最近、オフグリッドハウスという言葉をよく見かけるようになりました。このオフグリッドについて少し考えてみたいと思います。・そもそもオフグリッドハウスとは。オフグリッドハウスとは公共インフラ(電気、...
06/04/2024

「オフグリッドハウスは究極のエコハウス?:1」

最近、オフグリッドハウスという言葉をよく見かけるようになりました。このオフグリッドについて少し考えてみたいと思います。

・そもそもオフグリッドハウスとは。
オフグリッドハウスとは公共インフラ(電気、上下水道、都市ガス、通信回線など)に接続しない住宅ですが、単に電気のみ接続せず太陽光発電で賄う場合でも、一般的にオフグリッドという場合が多いです。ここでは、すべてのインフラからのオフグリッドの場合は「リアルオフグリッド」と呼ぶことにします。

・何のためにオフグリッドにするのか。
電気だけのオフグリッドの場合、理由は大きく三つあります。
一つ目は電気料金が掛からないということ
二つ目が災害時などでも電気が使えること
三つ目はCO2排出をゼロにできること
 さらに「リアルオフグリッド」なら、水道代などすべてのランニングコストがかかりませんし、災害時も普通の生活ができます。(電気のみのオフグリッドの場合は、災害時の対応という点では断水には対処できませんが、それでもメリットはいろいろあります。)しかし当然初期投資はかかります。

次回ではもう少し具体的にオフグリッドハウスについて検討します。

「エコハウスのその先へ」明けましておめでとうございます。今年は能登地方の大地震、羽田空港の衝突事故と波乱の幕開けとなってしまいました。困難な年になりそうな2024年を象徴するようなスタートです。真剣に取り組まなくてはいけない「地球沸騰化」問...
03/01/2024

「エコハウスのその先へ」

明けましておめでとうございます。

今年は能登地方の大地震、羽田空港の衝突事故と波乱の幕開けとなってしまいました。困難な年になりそうな2024年を象徴するようなスタートです。

真剣に取り組まなくてはいけない「地球沸騰化」問題。世界的にある程度の合意は出来て、それなりに色々な取り組みはなされていますが、とても十分とは言えない状態です。このままでは今後地球はかなり深刻な事態になりそうです。温暖化が進むことによる様々な激甚災害、旱魃や洪水、それによって引き起こされる食糧問題や難民問題、また各地で起こる戦争、紛争もそれらと無関係ではありません。

そんな中、住宅の設計を生業とするものに出来ることは何か、今まで以上に真剣に考える一年になりそうです。これまで住宅設計の上での主要なテーマの一つとしてパッシブデザインと高気密・高断熱を中心に如何にエネルギーを使わず、CO2の排出を抑制するかということを追求してきました。その努力は当然これからも必要なのですが、それだけでは地球沸騰化への対処としては不十分です。

SUR都市建築事務所としては「エコハウスのその先へ」をテーマに今の消費社会を見直し、単なる省エネではなく、地球のキャパシティを考えて地球と共存できる、地球の一員としての建築の形を追求していきたいと考えています。

「富津の完全オフグリッド住宅・竣工」世田谷の住宅に続いて昨日引き渡しが完了しました。と言っても実は外回りの工事はかなり残していますので、竣工写真は改めて撮影予定ですがひとまず写真をアップしておきます。今まで何回かご紹介したように、この住宅は...
13/08/2023

「富津の完全オフグリッド住宅・竣工」
世田谷の住宅に続いて昨日引き渡しが完了しました。と言っても実は外回りの工事はかなり残していますので、竣工写真は改めて撮影予定ですがひとまず写真をアップしておきます。
今まで何回かご紹介したように、この住宅は完全オフグリッドです。つまり電気だけでなく、給水排水も敷地内処理で有るだけでなく将来的には食糧の自給も目指しており、敷地内に田畑や鶏小屋などの計画もあります。
建築としては居住棟43坪、車庫倉庫棟28坪、建築面積はどちらも28坪同一平面の2棟構成で、間に通り庭をもうけ、ポリカーボネート屋根で連結しています。
オフグリッドというとある程度不便は承知というスタンスが一般的だと思いますが、この住宅のクライアントは普通の生活ができるキャパシティを確保しつつオフグリッドとしたいとのご要望、その方針についての賛否はあると思いますが、ともかくその結果としてはこのようなものになるという実験的な住宅です。

住所

高田馬場4-22-46 ザ・テラス 205
東京都新宿区
169-0075

営業時間

月曜日 10:00 - 19:00
火曜日 10:00 - 19:00
水曜日 10:00 - 19:00
木曜日 10:00 - 19:00
金曜日 10:00 - 17:00

電話番号

+81333685700

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